CPAエクセレントパートナーズ株式会社 取締役 飯塚祐司氏
代表取締役 国見健介氏
CPAキャリアサポート株式会社 代表取締役 中園隼人氏
CPAエクセレントパートナーズ株式会社(東京都新宿区)は、公認会計士の資格スクールであるCPA会計学院を運営している企業である。同社が会計業界からも注目されている理由のひとつはeラーニング分野での取り組みだろう。令和2年10月にリリースされた「CPAラーニング」は、完全無料で日商簿記の勉強ができるeラーニング・サービスとして大きなインパクトを与えている。本稿では、会計業界に人材を導く取り組みに力を入れるCPAエクセレントパートナーズ代表取締役で公認会計士の国見健介氏(写真右)、取締役の飯塚祐司氏(同中央)、CPAキャリアサポート株式会社代表取締役の中園隼人氏(同左)に同社の取り組みや、会計事務所が優秀な人材を確保するためのヒントを伺った。(写真 市川法子)
会計人材を増やして人手不足を解消する
―― CPAエクセレントパートナーズ株式会社は、公認会計士の資格予備校であるCPA会計学院の運営や無料で簿記を学習できるオンラインサービスCPAラーニングを提供している企業です。
本日は同社の代表取締役である国見健介氏、取締役である飯塚祐司氏、CPAキャリアサポート株式会社代表取締役の中園隼人氏にお話を伺います。
CPAラーニングがリリースされた後、弊誌では2021年2月号、2022年2月号で取材をしました。まずはその後の近況をお聞かせください。
国見 CPAエクセレントパートナーズの事業としてのコアは、まず公認会計士試験に合格するまでの指導、そして生涯にわたるキャリア支援です。昨年は606名を公認会計士試験に合格させることができました。今後も合格者数を700名、800名、900名、1000名と増やし、その後の生涯支援をしていくことが私たちの軸になることは変わりません。
ただ、会計人材は公認会計士試験の合格者だけではありません。公認会計士試験は合格率が10%程度の試験ですから、受からない人の方が多いわけですが、見方を変えると公認会計士に匹敵する知識を持ったポテンシャル人材がかなりのボリュームでいるということです。
もちろん、監査や税務といった有資格者の独占業務はありますが、コンサルティングやM&A、管理部などさまざまな分野で活躍することができるはずです。ですから、合格者だけではなく、受験生の生涯支援にも注力していきたいですね。