税理士法人チェスター 代表社員 公認会計士 税理士 荒巻善宏
代表社員 公認会計士 税理士 福留正明

税理士法人チェスター(本店:東京都中央区)は、相続税専門の会計事務所として急成長を続け、今年6月に創業15周年を迎える。コロナ禍においても年間1000件以上の相続税申告実績を継続し、昨年は2000件の大台を突破。累計では1万1000件を超えている。その急成長の要因としては、全国各地への拠点展開、他の会計事務所との連携の強化、申告以外の周辺領域への業務拡大などが挙げられる。今回の取材では、同社の代表社員である荒巻善宏氏(写真右)と福留正明氏(同左)に、近年の主な取り組みと今後の展望についてお話を伺った。(撮影 市川法子)

相続税申告件数が累計1万1000件を突破

―― 税理士法人チェスターは、今年6月に創業15周年を迎える会計事務所です。税務の顧問先を持たない、相続税専門の税理士事務所として急成長を続けています。
弊誌では、これまで複数回にわたって同社を取材しています。前回は約3年前の2020年5月号で、その際にお聞きした累計の相続税申告件数は5000件以上、職員数はグループ全体で200名弱でした。それが今や、事務所のホームページによれば累計で1万1000件超、従業員数は300人超と、その驚異的な成長のペースを一段と加速させています。
本日は、同社の創業者で代表社員の荒巻善宏先生と福留正明先生のお二人に、前回の取材後の近況や注力している取り組みなどについて、お話を伺います。
まずは、あらためて貴社の理念を教えていただけますか。

荒巻 私たちは、創業時から「プロフェッショナルマインド」という理念を掲げ、「『すべての相続に最高のプロフェッショナルサービス』をお約束いたします」と、ホームページで謳っています。
創業以来、規模の拡大のみを追求しているわけではなく、クオリティーの高い仕事をしていこうというポリシーを大切にしています。そのポリシーを「プロフェッショナルマインド」という言葉に落とし込んで、従業員と共有しているのです。
現在、相続税案件において数多くの実績を持つ事務所になることができました。昨年の相続税申告件数は、相続専門特化型の事務所においては、業界第1位の2221件です。それは創業から15年間、一貫して品質を重視して仕事に取り組んできた結果だと考えています。もしこの理念がなく、規模の拡大だけを追いかけていたら、今とは全く違う事務所になっていたでしょう。

こちらは 実務経営研究会会員 用記事です
すべての記事が読める「実務経営研究会会員(有料)」へご登録いただくと続きをご覧いただけます。