株式会社MAP経営 代表取締役社長 伊藤昌博氏
株式会社MAP経営 取締役 渡邉駿介氏
株式会社MAP経営 取締役 山脇 渉氏
株式会社MAP経営(東京都中野区)は、日本の会計業務における経営計画作成支援の草分け的存在である。約30年前から、会員である会計事務所向けに、経営計画作成ソフトやその利用に関するノウハウを提供するとともに、ユーザーコミュニティーを提供し続けてきた。このたび、創業者であり元会長でもある髙山範雄氏が代表取締役を退任し、現在はベテラン社員と若手社員を経営陣に加えた新生・MAP経営がスタートしている。MAP経営の代表取締役社長である伊藤昌博氏、取締役である山脇 渉氏、同じく取締役である渡邉駿介氏に、これからのMAP経営の経営方針や取り組みについてお話を伺った。(写真 市川法子)
伊藤社長をトップとする新体制がスタート
―― 株式会社MAP経営は、2021年12月に伊藤昌博氏を代表取締役社長に迎えてから、創業者である髙山範雄氏と2名代表体制で歩んでこられました。その髙山氏が昨年引退され、現在、新しい経営陣による新しいMAP経営がスタートしていると伺っています。
本日は、伊藤昌博社長、山脇 渉取締役、渡邉駿介取締役に、MAP経営の現在の取り組みやこれからの方向性について伺います。
まずは、元会長である髙山氏のご引退について伺います。
伊藤 当社の創業者である髙山は、昨年11月に代表取締役と会長職から引退しました。現在は、MAP経営と当社のユーザーコミュニティーである「あんしん経営をサポートする会」の相談役を務めています。
創業者の引退ですから、皆様にはご心配をお掛けしてしまっているかもしれません。しかし、2021年に私が代表取締役社長に就任してからの髙山は、経営会議でも積極的に発言することが徐々になくなり、幹部メンバーの議論をうなずきながら聞き、われわれの意思決定を見守ってくれました。思えば、約4年前の社内の経営体制の交代劇があったときも、髙山は、お客様と社員のことを考えて、MAP経営の再構築にエネルギーを注いでくれました。常に周りの人のことを慮る経営者でしたから、今回の引退に際しても、われわれだけで走っていけるよう、引退までの約一年で助走をつけてくれていたのだと思います。今後は、新しいメンバーで髙山が再構築してくれたMAP経営の器に魂を入れていくつもりです。
―― 新しい経営陣である、ベテランの山脇取締役、そして若手社員からの抜擢となった渡邉取締役のお二人から、それぞれ自己紹介をしていただきたいと思います。まずは山脇取締役からお願いします。