御堂筋税理士法人 代表社員 税理士 才木正之
社員 税理士 小笠原知世

大阪市中央区の御堂筋税理士法人は、中小企業の経営支援を主軸に成長を続ける会計事務所である。創業者の小笠原士郎氏から事務所を承継した2代目の代表社員税理士、才木正之氏(写真左)は、オリジナルな社内システムの「コックピット会議」により2014年の会計事務所甲子園で準優勝を果たし、注目を集めた。近年は、相続や事業承継、M&Aにも力を入れ、昨年はオフィスを100坪から200坪に増床するなど、事業を拡大中である。スタッフの採用・育成についても意欲的で、働き方改革にも積極的に取り組んでいる。創業32年を迎え、事業承継後も躍進を続ける同法人の取り組みや今後の展望について、才木氏と社員税理士の小笠原知世氏(写真右)にお話を伺った。(撮影 市川法子)

経営理念とミッション、4つのクレド

―― 創業32年を迎える御堂筋税理士法人は、二代目の才木正之先生が承継された後も、長年にわたり躍進を続けている事務所です。創業時から中小企業支援に力を入れ、近年は事業承継やM&Aも手掛けていると伺っています。
本日は代表社員税理士である才木先生と、社員税理士である小笠原知世先生に、貴事務所の取り組みについて伺います。
まずは、お二人から御堂筋税理士法人の経営理念について、お聞かせください。

才木 当事務所の経営理念は、「私たちは、お客様とともに、お客様の問題解決を通じ、お客様の成長発展に貢献します。」というものです。創業者の小笠原士郎が「中小企業のパートナーになりたい」という想いで始めた御堂筋税理士法人は、私が承継してからも、中小企業のお客様のご支援を主軸としています。経営理念とともにミッションも掲げています。内容は、「私たちは、健全な企業成長と財産継承を通じて、いのちを育む栄養を生み出すことをミッションとします。」です。「いのちを育む栄養」の部分が伝わりづらいかと思いますが、これは租税を意味します。日本の国家予算のおよそ半分は税金であり、私たちはそれに関わる仕事をしているという使命感を表しています。

―― 創業時からの想いが次世代に受け継がれているのですね。組織が大きくなると、理念やミッションの浸透が困難になると聞きますが、いかがでしょうか。

才木 経営理念やミッションのほかにも、創業時から行動指針として26のクレドを受け継いでいます。私の代では、これを分かりやすく4つにまとめて、メンバーに浸透しやすいようにしています。

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