左から税理士法人あさひ会計/株式会社ASAHI Accounting Robot研究所の田牧大祐先生、佐々木伸明取締役、守 基一取締役

税理士法人あさひ会計(本社:山形県山形市)は、独自開発のRPA(Robotic Process Auto­ma­tion)による劇的な業務効率化を実現した事務所として、会計業界の注目を集めている東北屈指の大型会計事務所である。4年前にそのRPA事業を分社化したのが株式会社ASAHI Accounting Robot研究所であり、AI活用支援およびDX推進支援を事業の柱に掲げ、全国の会計事務所と中小企業へのRPA普及に取り組んでいる。今回の取材では、同社のCEOであさひ会計グループ統括代表社員の田牧大祐氏、同社取締役の佐々木伸明氏と守 基一氏に、DXへの取り組みや、会計処理の自動化を支援するAI-OCRサービス「AISpectSR」の概要などについてお話しいただいた。(写真撮影 市川法子)

東北エリア最大級の会計事務所グループ

―― 本日は、株式会社 ASAHI Ac­counting Robot研究所CEOの田牧大祐氏、同社取締役の佐々木伸明氏、同じく取締役の守 基一氏にお話を伺います。社名に「ASAHI Accounting」とあるとおり、同社は、山形市と仙台市にオフィスを構える税理士法人あさひ会計のグループ企業です。
税理士法人を中核に、4法人で構成されるあさひ会計グループは、総勢140名のスタッフと1000件超の顧問先を擁する、東北地方トップクラスの会計事務所グループです。田牧先生は、税理士法人の統括代表社員も務めていらっしゃいます。
あさひ会計の特徴・強みのひとつとして、業界内で他に先駆けて、会計事務所業務にRPA(Robotic Process Automation)を導入し、圧倒的な業務効率化を実現していることが挙げられます。近年は、RPAの開発・販売を事業化し、その担当部門を法人化したのがASAHI Accounting Robot研究所です。
あさひ会計グループのRPAへの取り組みについては、弊誌2019年11月号のインタビュー記事でもお聞きしました。今回の取材では、現在ASAHI Accounting Robot研究所がもうひとつの事業の柱に掲げる、DX推進の取り組みを中心に伺います。なかでも、同社が開発した会計処理自動化ツール「AISpectSR」について、詳しくお聞きしたいと思います。
はじめに、本日お邪魔している仙台オフィスについて伺います。強いメッセージ性を感じる造りになっていますが、どのようなコンセプトのもとにデザインされたのですか。

田牧 仙台オフィスを現在の場所(新仙台ビルディング)に移転したのは、令和3年1月です。会計事務所の本業は数字を扱うことですが、その数字の先にある仕事をしていこうという思いを込めて、「BEYOND THE FUTURE」をコンセプトにデザインしました。

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