グラーティア税理士法人 マネジメントパートナー 税理士 松井寛人
マネジメントパートナー 税理士 近藤大補

グラーティア税理士法人(愛知県名古屋市)は、令和2年4月に愛知県の6つの個人事務所が経営統合して設立された。総勢約100名のスタッフを擁し、名古屋市、岡崎市、豊田市に4拠点を展開する地域密着型の会計事務所である。現在は、税理士法人を母体とするコンサルティング会社、行政書士法人、司法書士法人からなるグラーティアグループを構成。ほかにもさまざまなプロフェッショナルと連携してワンストップ体制でサービスを提供している。本稿では、税理士法人のマネジメントパートナーである松井寛人氏(写真右)と近藤大補氏(同左)に、その歩みや今後の展望を伺った。(撮影 市川法子)

100名規模・地域密着型の会計事務所グループ

―― グラーティア税理士法人は、愛知県内に4拠点を展開する地域密着型の会計事務所です。グラーティア行政書士法人、グラーティア司法書士法人などと共に、グラーティアグループを形成しています。本日は、税理士法人のマネジメントパートナーである松井寛人先生と近藤大補先生に、お話を伺います。
まず、松井先生のこれまでの歩みを振り返っていただけますか。

松井 グラーティア税理士法人は令和2年4月に設立された、まだ新しい会計事務所ですが、私自身は平成4年に税理士登録し、地元である愛知県岡崎市を拠点に、約30年にわたって活動しています。

―― 松井先生が税理士を志したきっかけを教えてください。

松井 私は高校まで、野球に真剣に取り組んでいました。私の通っていた高校はいわゆる進学校だったので、甲子園レベルではなかったのですが、くそ真面目と言ってもよいほど打ち込んでいました(笑)。
その反動なのかもしれませんが、大学時代は東京の一人暮らしという自由を手に入れ、大学生生活を文字通り謳歌していました。そのときにいろいろな社会勉強をしましたが、それは今でも大いに役に立っていると思います。
一方で、将来について深く考えていなかったので、就職活動時期には就職先を決めきれず、大学院に進学しました。今思えば、父親が会計事務所勤務あがりの行政書士だったので、この頃からどこかで税理士を意識していたかもしれません。
税理士の存在意義は、資源のない島国日本の唯一の資源ともいえる中小企業に寄り添うことです。大学院時代にそのことに気づいた私は、本格的に税理士を目指すことにしました。
日本経済を支えているのは中小企業であり、中小企業を支えているのは税理士です。つまり、税理士が日本経済を支えていると、今でも真剣に考えています。

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