弥生株式会社 代表取締役社長/アルトア株式会社 代表取締役社長 岡本浩一郎

アルトア株式会社(東京都千代田区)は、弥生株式会社とオリックス株式会社が共同で設立した企業である。同社の目的は、近年世界的に普及の兆しを見せているオンライン・レンディング(オルタナティブ・レンディング)サービスの提供である。オンライン・レンディングはこれまでとは全く異なる手法で与信審査を行う融資サービスで、会計事務所の資金調達支援に新しい選択肢をもたらす。本稿では、弥生とアルトアの代表取締役社長を兼任する岡本浩一郎氏(写真)に、オンライン・レンディングの現状や、アルトアが提供する新しい融資サービスの概要などについて伺った。

融資の世界に登場した新しい潮流

―― 本日は、アルトア株式会社の代表取締役である岡本浩一郎社長にお話を伺います。
アルトアは、弥生株式会社とオリックス株式会社が共同で設立した会社です。岡本社長は弥生の代表取締役でもあり、弊誌にはこれまで何度もご登場いただいています。
今回は、アルトアが提供を開始した事業者向け融資サービス「アルトア オンライン融資サービス」の概要についてお聞きしたいと思います。
このサービスは、近年普及しつつあるオルタナティブ・レンディング(alternative lending)と呼ばれる融資サービスの一種だと伺っています。聞き慣れないサービスですが、どのようなものなのですか。

岡本 オルタナティブ・レンディングは、米国や英国、中国を中心に市場が拡大している新しい融資サービスです。大きく「P2P(ピアツーピア)レンディング」と「オンライン・レンディング」に分かれます。
P2Pレンディングは、少額のお金を借りたい/貸したい個人や事業者を、インターネットを介して結び付ける融資サービスです。市場で借り手と貸し手をつなぐことから、マーケットプレース・レンディングとも呼ばれます。
オンライン・レンディングは、同様にインターネットを通じ、高度な与信モデルに基づいてお客様のデータを分析し、短期の融資を行うサービスです。私たちの「アルトア オンライン融資サービス」は、このオンライン・レンディングの一種です。

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