アチーブメント株式会社 代表取締役社長 青木仁志 氏
アチーブメント株式会社(東京都品川区)は、能力開発や人材開発など人材育成のコンサルティングを専門とする企業である。同社の代表である青木仁志氏は、若くからプロセールスの世界に飛び込み、能力開発のノウハウを身につけてきた。昭和62年に青木氏が設立したアチーブメントは、創業当初に苦戦した時代はあったものの、現在では35億円の売上を誇るなど順調に成長を重ねている。その秘訣について、「経営の目的は利益ではない」という姿勢を当時から貫いたことだと青木氏は語る。この言葉にはどのような真意があるのだろうか。本稿では、アチーブメント株式会社の代表取締役社長である青木仁志氏に、同社の取り組みや会計事務所のあるべき姿についてお話を伺った。
トップセールスマンから能力開発の道へ
―― 本日は能力開発や人材開発など、人材育成のコンサルティングを専門とするアチーブメント株式会社代表取締役の青木仁志氏にお話を伺います。
まずは貴社の足跡をご紹介いただけますか。
青木 私たちアチーブメントは、昭和62年の10月に大田区で創業した会社です。社員5名、資本金500万円という小さな会社としてスタートしました。
独立当初は大変な時期もありましたが、この20年ほどは毎年、前年の数字を上回るいい状態に入っています。設立31年目を迎えた現在では、売上が35億円、経常利益7億円、社員150名の規模に成長しました。
―― アチーブメントを設立されるまでは、どのようなキャリアを歩まれたのでしょうか。
青木 独立前の前職では、能力開発を専門とするコンサルティング会社でキャリアを積みました。
さらにその前は、百科事典で知られるブリタニカで働いていました。ブリタニカはグローバル142カ国に展開する企業で、私はプロセールスの組織にいました。そこで初めてセールスの経験をしたのです。
トップセールスマンとしての数字を残した私は、その後はセールスマネージャーを務めました。マネージャー時代には国際新人賞を受賞するセールスマンを2人輩出するなど、記録に残る数字を達成しています。このときに自己開発の勉強もしておりまして、能力開発が大好きになりました。