石田紘史税理士事務所の石田紘史先生(写真)は、スモールビジネスの経営者のために、ワークライフバランスなどによる経営支援をしています。

―― 石田先生のご経歴を伺います。

石田 大学卒業後、商社勤務を経て都内の会計事務所に転職し、働きながら試験勉強をして、2014年、36歳のときに独立しました。

―― 独立後、ゼロから顧問先を獲得することは大変だったのではないでしょうか。

石田 最初はまったくお客様がなかったので、会計事務所でアルバイトをしながら試行錯誤していました。変化を迎えたのは、税理士の藏田陽一先生のアドバイスを受けて集客用のホームページを開設し、さらに自分でGoogle広告を出した頃です。これらを始めてから、2~3カ月で20社ほどのお客様が集まり、その後も少しずつ顧問先が増えるようになりました。

―― 現在、顧問先やスタッフの数はどのくらいでしょうか。

石田 顧問先は140社、スタッフは2名です。顧問先のほとんどが一人社長の小さな会社になります。

―― どのような顧問契約をされているのですか。

石田 独立してしばらくの間は「月1万円の顧問料で何でもやります」というスタンスで働いてしまい、とても忙しい日々でした。今は、顧問料が安い代わりに月次訪問は一切しない旨を、契約前にきちんと説明するようにしています。小さな会社の場合、役員報酬を支払った後の利益は少額で、毎年どの程度の利益が出るか、おおむね分かっていることが多いです。そのようなビジネスでは、税理士から月次決算の報告を受ける代わりに月3万円程度の顧問料を支払うよりも、毎月の訪問は不要なので月1万円程度で契約できる税理士がいいと考えてくれることがあります。今は、後者で納得してくれる場合のみ契約をしています。

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