ひょうご税理士法人 代表社員 税理士・公認会計士・行政書士 妹尾芳郎
ひょうご税理士法人(兵庫県尼崎市)の創業者で代表の妹尾芳郎氏(写真)は、今後の自社および顧問先中小企業の双方にとって必要との判断のもと、令和2年から社会保険労務士資格の取得にチャレンジ。60歳を超えてからの受験勉強には体力や記憶力の低下といったハンデもあったが、試験対策講座や過去問サイト、受験情報誌などを活用し、試験科目ごとにサブノートを作成。合否にかかわらずこれが最後と、背水の陣で臨んだ3回目の受験で見事合格を果たした。その勉強法の詳細や科目ごとの攻略ポイント、受験生へのアドバイスなどを合格体験記としてお寄せいただいた。
受験の動機
昭和60年の宅建試験から35年以上、国家試験の受験勉強は全くしていませんでしたが、幹部社員が受験しているのを知って刺激を受け、私もチャレンジすることにしました。
働き方改革によって、今後は自社にとっても顧問先にとっても、中小企業の人事・労務はより一層必要であると思い、一念発起しましたが……。
受験3回目で合格
3回目の受験となる令和4年、落ちても通っても「今回で最後の挑戦にする」と公言し、背水の陣で挑んだ結果、運よく合格しました。
受験後は、やり切ったという気持ちでいっぱいでした。試験が8月28日で、合格発表が10月5日と1カ月あまりあったのですが、その間、答え合わせはしませんでした。正直に言ってさして自信があるわけでもなく、答え合わせをするのが怖かったからです。感触としては、択一式は少なくとも45点、うまくいけば50点くらい取れていそうで、選択式は社一(社会保険に関する一般常識)と労一(労務管理その他の労働に関する一般常識)が微妙という印象でした。
試験の翌日、この3年間の受験に関するテキストやサブノート、問題集、そして約7000ページに及ぶ『講義 社労士合格ゼミナール』を全て印刷したレジュメも一切合切、業務用ゴミに出してスッキリしました!(笑)