株式会社SMCホールディングス 代表取締役 公認会計士・税理士 曽根 康正
株式会社SMC総研 取締役 菱刈満里子

経営計画策定を軸としたMAS監査サービスで、関与先MAS導入企業の黒字化率95%という実績を誇る、株式会社SMCホールディングス(名古屋市中村区)。同社は、税理士法人を母体とするコンサルティングファームだが、業務標準化により、パートの女性スタッフも含め、資格のない職員でもできるMASを確立。そのSMC流MASの集客・運営ノウハウを、株式会社MAP経営(東京都中野区)と共同で開催する「No.1実践塾」で、会計事務所に提供している。さらに、その卒業生からなるコミュニティー「チーム達成(Tassei)」を運営するなど、中小企業へのMAS導入、経営改善に大きく貢献している。株式会社SMCホールディングス代表取締役の曽根康正氏と、「No.1実践塾」の担当者である株式会社SMC総研取締役の菱刈満里子氏に、「No.1実践塾」「チーム達成(Tassei)」の取り組みについてお話を伺った。

黒字化率95%、SMC流 MAS習得講座「№1実践塾」

―― 曽根先生と菱刈さんには、2年前、「№1実践塾」のスタート当初に一度取材させていただいています。「№1実践塾」は、株式会社MAP経営との共同開催で1期全5講義、5カ月かけて行われている会計人向けのMAS実践講座ですが、まずはこの2年間の実績、成果についてお話しいただけますか。

曽根 現時点で、東京、名古屋でそれぞれ5期まで終了しています。5期までに参加した63事務所のうち57事務所が、受講中にMASの顧客を1社以上獲得しており、累計で151件になります。現在、東京で6期目が開催中です。

―― 2年前の立ち上げ当初と比べ、その中身に変化はありますか。

曽根 2年前と比べますと、目的も内容もかなり違ってきています。黒字化率95%というSMC流MAS監査サービスのノウハウを他の事務所さんにも使っていただき、1社でも多くの中小企業を黒字化したい。それが、「№1実践塾」を立ち上げたそもそもの理由でした。そのため当初は、関与先にMAS監査を導入していただかなければならないということで、MAS監査導入企業の獲得という、営業に特化したカリキュラムを組んでいました。つまり、当初は、「将軍の日」から成約までを中心にお伝えしていたわけです。
しかし、第3期頃から、参加者の大半が期の中盤でMAS導入企業を獲得できるようになってきました。そうなると今度はMASの運営です。単年度計画を立てて、MAS会議を行わなければなりません。そこで参加者のニーズに応えるために、「№1実践塾」の位置付けを立て直しました。

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