藤岡会計事務所(広島県呉市)は、開業から2年半の、20代のスタッフが中心という若い事務所ながら、徹底した地域密着とワンストップサービスにより、顧問先を順調に増やし続けている。代表の藤岡尚志氏(写真)は、独立前は呉市に本店を置く税理士法人に20年勤務し、その間に築いた人脈を強みに、主に紹介によって顧客を増やしてきた。なかでも特徴的なのは、顧問先以外の経営者との人脈づくりに注力している点である。藤岡氏に、その人脈特化を軸とした事務所拡大戦略について、お話を伺った。(撮影 市川法子)
20年間勤めた会計事務所から45歳で独立
―― 本日は、広島県呉市の藤岡会計事務所にお伺いしています。同事務所は税務会計を中心に、経営コンサルティングや相続・事業承継など、幅広い業務で顧問先中小企業の経営を支援する、地域密着型の会計事務所です。
所長の藤岡尚志先生は、地元の税理士法人に長年勤めたあと、2年半前に独立されたとのことですが、現在の職員数は何名ですか。
藤岡 私を除いて8名です。間もなくもう1名増える予定です。
―― 開業から2年半で総勢10名という規模は、なかなか速い成長ペースです。今回の取材では、その事務所拡大戦略を中心にお話を伺いたいと思います。
まずは、藤岡先生が税理士を目指したきっかけからお聞かせください。
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