岡村税理士事務所 所長税理士 岡村景明氏

企業会計には「財務会計」と「管理会計」の2つの会計分野があります。管理会計は、経営改善を目的とし、経営者が経営目標を達成するための判断材料をサポートするための会計であり、株式会社MAP経営では「意思決定会計」と呼んでいます。「意思決定会計」をベースに「経営計画」と「達成管理」をサポートするMAS監査業務。MAS監査業務をベースに活躍されている会計事務所のスペシャルインタビュー。今月は兵庫県神戸市でご活躍の岡村税理士事務所様の事例をお届けします。

── 岡村先生のご経歴についてお聞かせください。

岡村 私は2004年に大阪で開業し、現在18年目になります。開業時は顧問先3件からスタートしました。
「いつ収入がゼロになるか分からない」。そんな不安な気持ちを私自身も持っていたからこそ、会社を創業される創業者の気持ちや苦労は理解できるつもりです。そのため創業者支援には力を入れてきました。
これからも、創業者だけでなく全ての事業者に対して経営支援を続けていきたいと思っています。現在は地元である神戸に戻ってきて、社員6名、パート6名の事務所となっています。

── MAS監査業務に取り組んだきっかけについてお聞かせください。

岡村 開業当初は、コンサルティング系の業務ばかり行っていました。「事業再生業務」といえば聞こえがいいですが、実態は「(銀行に対しての)債権の踏み倒し」でした。当時、金融円滑化法はなかったため、今では当たり前のリスケを銀行にお願いするのも一苦労でした。
また、今思うと経営者紛いの人ばかりとご縁があり、顧問先数も増えては減りを繰り返していました。時には開業という選択を後悔したこともありました。
そんなことを繰り返しているなかで、創業何十年の経営者と自分の顧問先社長との違いについて考えるようになりました。そもそも経営にフレームワークのようなものがあるのかと疑問を抱き、経営の勉強をするようになったことが、結果的にMAS監査にたどり着くきっかけになりました。

岡村先生と副所長の直江美佳氏
画像を拡大
岡村先生と副所長の直江美佳氏
こちらは 実務経営研究会会員 用記事です
すべての記事が読める「実務経営研究会会員(有料)」へご登録いただくと続きをご覧いただけます。