株式会社オービックビジネスコンサルタント 代表取締役社長 公認会計士・税理士 和田成史

株式会社オービックビジネスコンサルタント(東京都新宿区/以下、OBC)は、基幹業務システム「勘定奉行」「奉行クラウド」シリーズの開発元として知られる企業である。ここ数年は「奉行クラウド」のサービスラインアップを拡充し、その売上を大きく伸ばしているという。クラウドサービスによる経理DXと会計事務所のBPO支援に注力する同社は、公認会計士や税理士などの専門家とのパートナーシップ制度「ASOS」において、「奉行クラウド」を母体とした新たなビジネスモデルの提供を開始。顧問先の経理DX支援の強力なツールとして、会員事務所の注目を集めている。同社代表取締役社長の和田成史氏(写真)に、それらの取り組みのコンセプトや狙い、改正電子帳簿保存法やインボイス制度への対応などについてお話を伺った。(撮影 市川法子)

クラウドサービスの拡充と組織改革を加速

―― 本日は、株式会社オービックビジネスコンサルタント(以下、OBC)の和田社長に、同社が近年注力している取り組みや、会計事務所とのパートナーシップの推進などを中心にお話を伺いたいと思います。
貴社へのインタビューは弊誌2018年7月号以来となりますが、まずは近況からお聞かせください。

和田 約6年前から、基幹業務システム「奉行」シリーズのクラウド化に着手し、ここ数年間は「奉行クラウド」の複数の製品をリリースしてラインアップを増強しています。
おかげさまでクラウドサービスの売上は好調で、昨年度の売上高の比率は、オンプレミスからクラウドに大きく移りました。今年度も、新規のお問い合わせの9割をクラウドサービスが占めています。
時代はDOSから20年でWin­dowsに移行し、そこから20年でクラウドに移行しました。この歴史を見ても、今後20年はクラウドの時代が続くと考えています。

―― クラウドへのシフトが、一段と加速しているのですね。
一昨年来のコロナ禍により、通常業務の在り方も大きく変わったのではありませんか。

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