IG会計グループの山本要輔氏(写真)は、財務・会計コンサルティングを担う株式会社IGブレーンの取締役として未来会計の普及に取り組んでいます。本稿では、未来会計の事例や、普及に向けた活動について伺いました。

―― IG会計グループへの入社のきっかけをお聞かせください。

山本 もともと会計やコンサルティングに興味があり、アルバイト先で出会った野口(現・代表)の紹介がきっかけで、野口の父親(現・会長)が経営するIGブレーンに平成18年に入社しました。未来会計を導入したコンサルティングを担当しながら、現在は取締役として営業方面の統括もしています。

―― IGブレーンの最近の取り組みをお聞かせください。

山本 コロナ禍によって営業の機会が減少したため、税理士法人アーリークロスさんにお声掛けをして業務提携を行いました。アーリークロスさんが得意とする経理業務のDX化と当社のMAS監査をかけ合わせ、九州内のより多くのお客様に未来会計を広めるための提携です。

―― 未来会計の黒字化の事例を紹介していただけますか。

山本 前年、前々年における営業利益の赤字が合わせて1億円、借入金は2億円で返済期間は3年という状況で依頼を受けた製造業のお客様の事例です。赤字の原因は主に発注量の減少で、せっかく開拓した取引先への対応がおざなりになっていたようでした。かなり厳しい状態でしたから、借入金の返済はリスケが必要になるかと思ったのですが、未来会計を導入し、経営計画に基づいて社長と一緒に問題点をひとつずつ解決した結果、1年で経営状態が回復し、3年で無事に借入金を完済することができました。その後、老朽化した工場の設備の入れ替えも行い、現在はコロナ禍でも売上高を維持しつつ、過去最高益をマークしています。

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