柴山会計ラーニング株式会社の水野浩一郎氏(写真)は、社会保険労務士の有資格者でありながら、柴山式簿記の講師として、多くの3級・2級合格者を輩出しています。
―― 水野さんのご経歴を伺います。
水野 大学卒業後、サラリーマンとしていくつかの企業に勤め、約10年前に柴山会計に入社しました。
―― 柴山会計に入社したきっかけをお聞かせください。
水野 柴山と出会ったのは、前職で税理士向けのセミナー営業をしていたときです。当時、社労士の資格を取得したばかりだった私は、「独立するなら税理士の先生とも交流を深めたほうがいいだろう」という気持ちで、柴山に声を掛けました。それがきっかけで、週末に柴山の事務所で簿記の勉強をしたり、アルバイトとして教材や動画を作ったりするようになりました。そうするうちに、経営者としての柴山についていきたいと考えるようになり、柴山会計で正式に働くことになったのです。
―― 柴山先生との出会いによって、会計人の道に進まれたのですね。現在の活動についてお聞かせください。
水野 柴山式簿記の講師として、企業の新人研修、不定期で開催する「3日で3級講座」、小学3年生以上を対象とする「キッズBOKI」などを担当しています。企業からのご依頼は、柴山コンサル塾のお客様などからご紹介をいただくことが多いですね。コロナの影響でオンライン講座も始めたので、今は全国からのご依頼に対応できます。
―― 一般企業の新人や、小中学生にとって、会計や簿記は難しいイメージがあると思います。
水野 柴山式では、よくある「借方・貸方」の説明から始めることはしません。T字勘定で「お金が増えたら左、減ったら右」という話から始め、徐々に「左側が金・モノ・権利=資産」、「その反対が、義務=負債」……のように、イメージで勘定科目の位置をつかんでもらいます。すると、新しい勘定科目が出てきても、5つの区分のどこに属する科目なのか自分で考える力がつきます。そうなると、簿記を楽しく感じるようになるのです。子どもには、柴山のアイデアでカードゲームを使ったり、T字勘定を「竹とんぼ」と呼んだりして、さらに学びやすいよう工夫しています。