小野瀬・木下税理士法人の代表社員で税理士・公認会計士の小野瀬貴久先生(写真)は、父である小野瀬益夫先生が創業した事務所の次世代経営者として、若手の人材育成に力を入れています。

―― 小野瀬先生のご経歴を伺います。

小野瀬 大学生のときに公認会計士試験に合格し、卒業後は、EY新日本有限責任監査法人で8年ほど勤務しました。その後、父からの誘いもあって、父がパートナー税理士と設立した小野瀬・木下税理士法人に、代表社員として入所しました 。

―― 監査法人からの転職で、違いを感じられることも多かったのではないでしょうか。

小野瀬 そうですね。印象深いのは、お客様のニーズの違いです。節税や財産の運用に対する関心がとても高いと感じました。
中小企業の経営者にとって、会社の財産は自身の財産ともいえるものですから、それまで私が接してきた上場企業の役員や経理の方とは温度差があります。監査法人でも税法の勉強はしていましたが、あらゆるお客様に対応できるように、税理士試験の教材で一からやり直しました。

―― 「お客様に貢献したい」という、小野瀬先生の強い想いを感じます。

小野瀬 小さい頃から、私の父は個人事務所を経営していました。その顧問料で私は育てていただいたわけですから、事務所やお客様には感謝しています。

―― 現在の事務所の規模や、小野瀬先生が事務所で力を入れていることを教えてください。

小野瀬 スタッフ数は、水戸とひたちなかの事務所を合わせて62名になりました。現在、若手の積極的な登用と教育に力を入れています。

―― 理由をお聞かせください。

小野瀬 地方都市は、都心のように人材が豊富なわけではありません。今のうちに若手の教育体制をつくらなければ、事務所を永続できなくなるという危機感を覚えたからです。

―― 若手の教育にどのように取り組まれていますか。

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