TOTALグループ(東京都千代田区)は、医業経営支援に強みを持つ総合士業事務所である。平成11年に開業した個人税理士事務所をルーツとする同グループは、行政書士、司法書士、社会保険労務士などさまざまな士業サービスを総合的に提供するグループとして急成長。わずか二十数年で、グループ全体の職員は300名を超える規模にまで拡大した。大きな転機のひとつが、医業を得意とする会計事務所との合流だ。本稿では、特に医業の開業支援に注力する税理士法人TOTAL代表社員の髙橋寿克氏と、同社の5名の方に独自の理念やシステム、成長戦略について伺った。(写真撮影 市川法子)

ワンストップで士業サービスを提供

―― 税理士法人TOTALは、医業経営支援に注力していることで知られる会計事務所です。さらに同事務所を母体とするTOTALグループは、さまざまな士業サービスをワンストップで提供しています。
本日はTOTALグループの皆様に、その取り組みについてお話を伺います。
まずは代表社員の髙橋寿克先生に、TOTALグループの概要から伺います。

髙橋 税理士法人TOTALは、私が地元の千葉県船橋市で開業した会計事務所が母体となっています。現在は1都3県に10拠点、さらに大阪にも事務所があり、全国11拠点の体制で展開しています。
現在スタッフは全体で316名で、さまざまな士業の資格を持つ者がいます。税理士をはじめ公認会計士、司法書士、社会保険労務士、行政書士、CFP、宅地建物取引士、土地家屋調査士、医業経営コンサルタントなど、さまざまな領域の有資格者がいます。
11の各事務所はそれぞれ数十人の体制ですが、お客様の問題を解決するために、総勢300人以上の知見を導入しているわけです。このような理念から、税理士法人化する際に「TOTAL」という名前を冠しました。

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