損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険株式会社(東京都新宿区)は、37年前の創業当初から会計事務所と連携し、顧問先の中小企業のニーズに合わせた多様な保険商品を開発、提供し続けてきた。2年前にスタートした中期経営計画では、伝統的な生命保険会社から「健康応援企業」への変革を目指し、新たな価値として「保険+健康」(Insurhealth:インシュアヘルス)の提供を打ち出している。この中期経営計画の策定に深く関わり、今年4月に取締役社長に就任した 大場康弘氏(写真)に、そのコンセプトや具体的な展開戦略などについて伺った。

創業35年を機に新しい生命保険会社へ変革

―― 本日は、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険株式会社の取締役社長である大場社長にお話を伺います。
まず、あらためて貴社の沿革を簡単に紹介していただけますか。

大場 当社が日本で事業を始めたのは昭和56年で、Life Insurance Com­pany of North Americaが100%出資した外資系生保会社です。創業当時の名称は、アイ・エヌ・エイ生命保険株式会社でした。
歴史的な節目に絞って申し上げると、創業から20年後の平成13年に、安田火災海上保険株式会社が株式を過半数取得し、社名が安田火災ひまわり生命保険株式会社に変わります。
次のエポックが、その10年後の平成23年です。親会社の合併に伴い、日本興亜生命と損保ジャパンひまわり生命が一緒になって、NKSJひまわり生命保険株式会社になります。
その次の節目が、5年後の平成28年です。この年にスタートした中期経営計画で、伝統的な生命保険会社から健康応援企業にビジネスモデルを変革するというビジョンを打ち出しました。
このように、時代や経済環境の変化に合わせて、会社の体制が変わるサイクルが20年、10年、5年と少しずつ短くなっています。

―― 大場社長の経歴を教えていただけますか。

大場 私は昭和63年に、当時の安田火災海上保険に入社しました。損保会社でのキャリアを大きく分けると、営業が半分、人事が半分です。
4年前に、当時のNKSJひまわり生命保険に来て、経営企画部長、経営企画の担当役員を務めました。そして、今年4月に社長を拝命しました。

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