清水税理士事務所/株式会社ウィルらいふサポート 所長 税理士・行政書士 清水俊介
税理士・ファイナンシャルプランナー 柿原裕美

開業当初から、大胆なIT化によってハイテクな事務所体制を構築し、ペーパーレス化にもいち早く着手するなど、地方都市の先進的事務所として注目されてきた清水税理士事務所(広島県広島市)。開業当初から基幹システムに株式会社ミロク情報サービスの会計ソフトを採用し、地域密着型、顧客満足度徹底重視の税務サービスで地域との信頼関係を築き、着実に顧問先を拡大してきた。近年は、相続・資産税分野にも事業を拡大。他士業、および同業者とのネットワークを広げながら、共同で相続を全面的にサポートする新会社も設立した。コロナ禍を経た現在、テクノロジー活用によるさらなる業務効率化を進めるとともに、税務と資産税を両輪とした新たな事業戦略を推進する。弊誌では12年前、今の路面店舗オフィスへの移転を機に、一度取材しているが、干支(えと)が一巡し、地方都市の先進的中堅事務所がどのような進化を遂げているのか。新たなビジネスモデル構築への取り組みも含め、所長の清水俊介氏(写真左)と、相続手続き支援事業を担当する税理士でファイナンシャルプランナーの柿原裕美氏(同右)にお話を伺った。(撮影 市川法子)

来客対応型会計事務所の先駆け

―― 清水先生には、12年前にもこの清水税理士事務所の同じオフィスでインタビューをさせていただいています。当時からITを大胆に取り入れた先進的事務所として、弊誌でご紹介させていただきました。株式会社ミロク情報サービス(以下MJS)のシステムを中心に事務所体制を構築されており、清水先生ご自身も、ミロク会計人会連合会情報ネットワーク委員を19年、同委員会委員長も歴任されるなど、MJSユーザーとしても大いにご活躍で、現在は中国ミロク会計人会会長をお務めになっています。
本日は、この12年を振り返りつつ、近年注力されているという相続・資産税分野における新事業への取り組み、そして今後の事業戦略について、清水所長と、相続支援事業を担当されている同事務所税理士の柿原先生にお話を伺います。
まずは、創業29年という清水税理士事務所の開業から現在まで足跡を簡単にお話しいただけますか。

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