高田寛税理士事務所の高田 寛先生(写真)は、顧客を同世代の若い経営者に絞り、ライフスタイルに合わせた働き方で、お客様と家族の幸せを両立させています。

―― 税理士を目指してから開業するまでの経緯をお聞かせください。

高田 学生時代から税理士として独立することを志していました。TKCの営業担当として約2年勤務してから2年ほど受験に専念した後、会計事務所勤務を経て30歳のときに独立しました。

―― 最初の就職先にTKCを選ばれた理由をお聞かせください。

高田 一般の事業会社の顧問をするためには、まずは自分も事業会社で社会経験を積んでからと考えたからです。TKCでは業界を内部から見ることができるので、開業するときの参考になると考えて就職を決めました。多くの事務所を見た経験は、税理士変更の相談を受けたときや、前の事務所と合わなかった理由を聞き取る際にも役立っています。

―― 戦略的な進路決定だったのですね。開業前は、国際税務や相続などを専門に扱う事務所での経験も積んだと伺っています。

高田 仰(おっしゃ)るとおりです。しかし私の事務所では、あえてこうした業務に手を広げないことにしました。実際に経験してみて、メリットばかりではないことが分かったからです。

―― 事務所の特徴をお聞かせください。

高田 売上高が1000万円から数千万円の、20代・30代の社長をターゲットにしていることです。中堅・大手の事務所ではニーズに応えづらい層だと思いますが、私の場合、同じ悩みを共有する同世代の相談相手になれる点に強みがあります。社長は、本心ではアドバイスはあまりほしくないと思いますので、私は社長の壁打ち相手として対話し、経営の意思決定をサポートすることを心がけています。

―― 現在の顧問先数や従業員数をお聞かせください。

高田 顧問先は、法人約60件、個人約10件です。従業員は、社員とパート各1名です。

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