Biz Bloom経営会計事務所の室田昌克先生(写真)は、大手企業の財務部などでの勤務経験を活かし、中小企業の資金調達や資金繰り、輸出入事業などの支援を得意としています。

―― 税理士を目指したきっかけについてお伺いします。

室田 大学卒業後、大手企業の財務部で会計や税務について学んだことと、もともと抱いていた独立志向が重なり、社会人になってから税理士試験に挑戦しました。今では職種別採用の制度も見かけますが、当時は入社するまで配属先が分かりませんでしたから、これがもし別の部署だったら、全く別の職業で独立しようとしたかもしれません。

―― 働きながらの試験勉強には、ご苦労もあったのではないでしょうか。

室田 予備校の通信制度を活用しました。税理士になるまでの期間のほとんどを一般企業の財務経理部で過ごしたので、会計事務所のように「確定申告の時期は夜まで……」というようなこともなく、比較的勉強しやすい環境だったと思います。

―― 開業後のご感想をお聞かせください。

室田 自分の目指すサービスをお客様にお伝えできるようになったことに、やりがいを感じています。それと同時に、組織のありがたみも知りました。開業にあたり、事務所内のパソコンやFAXの配線を夜中までやってみて、今まで人から働きやすい環境を与えてもらっていたことにあらためて気が付きました。

―― 事務所の強みや力を入れていることをお聞かせください。

室田 2つあります。ひとつは資金繰りや資金調達の支援、もう一つは日本で起業する外国人や海外進出を目指す日本企業の支援です。

―― ひとつ目の資金繰りや資金調達は、これまで融資を受ける企業側だったご経験が活かせるサービスですね。

室田 仰(おっしゃ)るとおりです。財務部に勤務していたとき、決済日の午後2時半頃に会社の電話が鳴ると、本当に嫌な気持ちになりました。銀行さんが締めを行う直前の時刻ですから、「残高が足りない」という連絡ではないかと。勤め人の私でさえ、電話のたびにドキッとしていたのですから、経営者の緊張は計り知れません。資金調達のノウハウを提供することはもちろんですが、融資を受けた後もお客様の気持ちを想像しながらご支援できることは、私の強みだと思っています。

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