株式会社MAP経営 代表取締役会長 高山範雄
代表取締役社長 伊藤昌博

株式会社MAP経営(東京都中野区)は、日本の会計業界における経営計画作成支援の草分け的存在として知られる。平成6年に販売を開始し、多くの会計事務所で導入・活用されている経営計画作成ソフト「MAP経営シミュレーション」、同ソフトのユーザー会「あんしん経営をサポートする会」や経営計画実践研究会「MAPサロン」などを通じて、会計事務所への未来会計普及にも大きく貢献してきた。今回の取材では、昨年末の社長交代人事により代表取締役会長に就任した前社長の高山範雄氏(写真右)と、新たに代表取締役社長に就任した伊藤昌博氏(同左)に、コロナ禍に揺れたこの2年間を振り返りつつ、新たなスタートを切った同社の今後の方針と会計事務所との連携、中小企業支援に対する思いについて伺った。(写真 市川法子)

若手スタッフが成長し新規ユーザーも増加

―― 本日は、株式会社MAP経営代表取締役会長の高山範雄氏と、代表取締役社長の 伊藤昌博氏にお話を伺います。
同社では、昨年末に社長の交代が行われ、伊藤社長の就任にあわせて高山前社長は会長職に就きました。今回の取材では、このたびの事業承継の背景や、同社の今後の方向性、高山会長の新生MAP経営への期待、伊藤社長の新社長としての抱負などを伺いたいと思います。
まずは、あらためて貴社の経営理念をお聞かせください。

伊藤 当社はこれまで、「中小企業の輝く未来を創造する」という理念のもと、中小企業の支援を目的とした事業を行ってきました。それは直接的なものではなく、会計事務所様を介しての支援です。会計事務所様に未来会計の概念を理解していただき、そのお客様である中小企業を間接的に支援していくという活動です。
2019年(令和元年)の高山の社長復帰後は、この経営目的を再確認し、幹部・社員が一丸となって事業の継続と拡大に努めてきました。このスタンスは、今後も継続していく考えです。

こちらは 実務経営研究会会員 用記事です
すべての記事が読める「実務経営研究会会員(有料)」へご登録いただくと続きをご覧いただけます。