下山税理士事務所 代表税理士 下山秀雄氏/税理士法人佐久間会計事務所 齋藤麻美氏

株式会社MAP経営の「大合戦の日」は、未来会計業務事業化を目指す会員の会計事務所を対象にした年間サポートプログラムである。従来の研修の枠を超えた、MAS監査をはじめとした未来会計の【提案】【運用】の課題解決を目的に、PDSサイクルのSee(アクションの評価・改善)に特化した実践企画である。戦国時代の将軍が戦況に応じて早めに手を打ったことから、「合戦の日」という名前で展開されている当企画は、2020年に金沢で先行して第1期が開催された。今回は、2021年10月より開催されている「大合戦の日」東京会場にご参加の2事務所にお話を伺った。

「未来会計」の価値

── 未来会計業務への取り組みの変遷についてお聞かせください。

下山 下山税理士事務所では、未来会計業務には2002年から取り組んでいましたが、ここ5年は特に力を入れて活動をしています。
過去にはMAP経営さんにお願いして、お客様を5~6社集めて「将軍の日(中期五カ年経営計画立案セミナー)」を開催しました。MAS監査契約獲得を目的に開催したセミナーでしたが、最初はMAS監査契約につながりませんでした。継続的に「将軍の日」を開催するなかで、ようやくMAS監査契約を数件結ぶことができました。しかし、契約を継続することができませんでした。
MAS監査ではPDS(Plan-Do-See)サイクルを回しますが、このSeeにあたる効果的な振り返りや改善ができていなかったのが、MAS監査契約の継続ができない原因ではないかと考えていました。

齋藤 税理士法人佐久間会計事務所では、2016年にMAP経営シミュレーションシステムを導入して、未来会計業務に取り組み始めました。私自身はそのときは未来会計やMAS監査には関わっていませんでした。この事務所に入って月次監査でお客様とお会いする6年の時間のなかで、もっとお客様のために力になれることはないかと漠然と考えていた頃、MAP経営さんが開催されている「財務分解研修」を受講させていただく機会がありました。経営支援において大変役に立つ内容で、もっと深く学び、お客様にお伝えすることでサポートの幅が広がるのではないかという期待から、「MAS監査プランナー研修」を受講させていただきました。

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