FUN税理士法人 代表社員 公認会計士 税理士 山岸賢太朗

FUN税理士法人(新潟県新潟市)は、創業以来30年近く「新潟中の中小企業を元気にする!」をモットーに、地元中小企業の持続的発展に貢献してきた。税務をはじめ、MAS監査による未来会計支援から事業承継対策、M&A仲介、さらにはDX推進サポートまで、多角的に顧問先企業の経営支援を行っている。なかでも、ここ数年注力しているMAS監査サービスは主力事業へと成長し、今後の事業戦略の軸として期待がかかっている。今回の取材では、3年前に2代目として共同代表に就任した山岸賢太朗氏に、FUN税理士法人の歴史を振り返りつつ、その経営理念と新時代に向けた新たな取り組み、人材採用・育成法などについてお話を伺った。(撮影 市川法子)

他士業との有機的連携で幅広い経営支援

―― 本日は、FUN税理士法人の共同代表、山岸賢太朗先生にお話を伺います。
山岸先生は「あんしん経営をサポートする会」の代表幹事を務めており、MAS監査サービスに取り組まれているほか、「盛心塾新潟」の世話人としてもご活躍です。本日は山岸先生に、会計事務所のマネジメントや経営戦略について伺いたいと思います。
初めに、公認会計士になろうと思ったきっかけからお話しいただけますか。

山岸 私は現在37歳です。平成25年に、公認会計士の父が経営するFUN税理士法人に入所し、平成30年に2代目として共同代表に就任しました。実は母方の祖父も公認会計士として事務所を開業していましたので、実質的には新潟で3代続く会計事務所といってもよいかもしれません。
会計士を目指したきっかけは、やはり公認会計士の父と祖父の影響が大きかったと思います。父からは会計士になれとも、事務所を継いでほしいとも言われたことはありませんが、中学生のときに「自分の将来を考えろ」と言われて考え始め、選択肢のひとつに会計士があったことは間違いありません。しかし当時の父は、事務所を開業したばかりで多忙を極め、私自身も思春期だったこともあり、親子のすれ違いが長く続きました。そのような高校時代を送るなかで「家から出たい」という思いが募り、早く独り立ちするために公認会計士を目指したというのが正直なところです。
父は資格を取得したあと、祖父の事務所に入所したものの、同族経営の事務所で会議体がなく、一般企業のような会計事務所をつくりたい思っていたようです。そこで、私が8歳の頃に祖父から独立し、自らの事務所を開業しました。
そのような環境のなかで、私が税理士・会計士という職業を意識し始めたのは自然の流れだったと思います。

こちらは 実務経営研究会会員 用記事です
すべての記事が読める「実務経営研究会会員(有料)」へご登録いただくと続きをご覧いただけます。