株式会社第一経理 代表取締役/税理士法人第一経理 代表社員 税理士 大澤一弘
取締役/税理士法人第一経理 代表社員 税理士 齋藤正広
第一経理グループ(東京都豊島区)は、今年で創立68年目を迎える大型会計事務所グループである。税理士法人、司法書士法人、社会保険労務士法人、行政書士法人、経理専門の人材派遣会社の5法人で構成され、総勢150名超のスタッフ、税理士30人を含む45名の有資格者を擁する。創業以来変わらぬ「納税者の権利を守る」という基本理念のもと、数多くの中小・零細企業を支え続けてきた同グループは、4年前からの9次中期経営計画において、人手不足や資金繰り、経営不振に悩む経営者のニーズに応えるべく「税務中心からの脱却」を掲げ、その実現に向けたさまざまな取り組みを始めている。そのようななか、昨秋にはグループ代表が交代し、6代目の代表を中心とする新経営陣が発足した。新代表に就任した大澤一弘氏と前代表の齋藤正広氏に、代表交代の経緯や新体制の成長戦略などについて伺った。(写真 工藤裕之)
納税者の権利を守って70年の老舗会計事務所グループ
―― 第一経理グループは、70年近い歴史を有する老舗会計事務所を中核としたグループです。税理士法人をはじめとする複数の士業法人で構成され、東京と埼玉に3拠点を構える大型会計事務所グループでもあります。創業当初から中小・零細企業の心強い味方として、税務会計だけでなくあらゆる面から顧問先の経営を支えてきました。
弊誌ではこれまで、同グループの歴代の代表を務める先生方にお話を伺ってきました。前回は平成25年、5代目の代表に就任された齋藤正広先生にインタビューしています(2013年8月号)。
令和3年9月、齋藤先生の後任となる6代目の代表として、大澤一弘先生が就任されました。そこで本日は、新代表の大澤先生と前代表の齋藤先生に、グループのこれまでの歴史を振り返っていただきつつ、今回の世代交代の経緯や新体制のスタートにあたっての抱負などについて伺いたいと思います。
弊誌には約9年ぶりのご登場ということで、あらためて第一経理グループの足跡から紹介していただけますか。