株式会社レックスアドバイザーズ 代表取締役 岡村康男氏

株式会社レックスアドバイザーズ(東京都千代田区)は、公認会計士、税理士、経理・財務の人材紹介・派遣に特化した人材会社である。恒常的に人材不足が続いている会計業界において、同社は有資格者、正規職員に限らず、アルバイトやパートタイマーまで幅広い人材を約20年にわたり紹介し続けている。そんな同社の代表を務める岡村康男氏(次ページ写真)は、会計業界の人材採用のトレンドを熟知した存在である。本稿では、会計業界における2022年以降の人材採用のトレンドについて岡村氏に伺ったほか、レックスアドバイザーズの会計事務所向けサービスについても紹介していただいた。(撮影 市川法子)

外資系保険会社から独立して人材会社を設立

―― 株式会社レックスアドバイザーズは、会計業界に特化した人材会社として多くの会計事務所に知られています。
本日は、同社で代表取締役を務める岡村社長にお話を伺います。まずは貴社の概要をご紹介ください。

岡村 レックスアドバイザーズは、主に人材紹介業、人材派遣業などの事業を行う会社で、平成14年10月に創業しました。会計業界に特化し、公認会計士、税理士、経理・財務の人材を紹介することが当社の最も大きな特徴です。令和3年で創業20年目を迎えることができました。
私は当社を起業する前は、外資系の生命保険会社に12年半営業として勤めていました。ですから、会計事務所の先生方とのお付き合いは30年以上になります。

―― なぜ起業しようと考えたのですか。

岡村 私が勤めていた保険会社は外資系で、フルコミッションの厳しい世界でした。営業としては、いかに自分自身でマーケットを独自に開拓するかに重きを置いて活動しなければなりません。
私はバブルの後期から崩壊後にかけて保険会社で働いていましたが、勤めていた保険会社は2回買収されました。米国系の保険会社に入社しましたが、気がついたらスイスの会社になっていたのです。そのような背景もあり、私は会社に依存するだけではなく、自分自身のマーケットをつくって将来的には独立できるようにしたいと考えるようになりました。

こちらは 実務経営研究会会員 用記事です
すべての記事が読める「実務経営研究会会員(有料)」へご登録いただくと続きをご覧いただけます。