株式会社ミロク情報サービス 代表取締役社長 是枝周樹

株式会社ミロク情報サービス(東京都新宿区)は、約8400の会計事務所が利用する財務・会計システムの老舗ベンダーである。時代の変化やニーズに迅速かつ柔軟に対応してきた同社は、新型コロナウイルスの感染拡大による社会の激変にもいち早く対応し、2021年度上期は増収を達成している。コロナ禍の影響により社会全体のデジタル化が一気に進むなか、昨春発表した「中期経営計画Vision2025」の基本戦略に則り、クラウド・サブスクリプション型ビジネスモデルへの転換、そして「統合型DXプラットフォーム」の構築に向けた取り組みも推し進めている。今回の取材では、昨年1年間の活動を振り返りつつ、4年後の2025年の経営目標、その実現に向けた事業戦略について、同社代表取締役社長の是枝周樹氏に伺った。(撮影 島崎信一)

コロナ禍での多様な働き方にも対応

―― 株式会社ミロク情報サービス(以下、MJS)は、今年で創業46年目を迎える財務・会計システムの老舗ベンダーです。本日は同社の是枝周樹社長に、コロナ禍での業況を振り返っていただき、今期以降の中期的な事業戦略について伺いたいと思います。
まず、コロナ禍を機に社会が一気にデジタル化へと向かい始めた昨年の、貴社の活動全般についてお聞かせください。

是枝 一昨年の最初の緊急事態宣言以降、当社は対面・非対面、そして場所を問わないさまざまな働き方に対応したソリューションをいくつも提供し、お客様の業務効率化と生産性向上を支援してきました。
昨春、そうした経験を基に、デジタル化を柱としたいくつかの事業方針を立て、「中期経営計画Vision2025」を発表しています。詳しくは後ほどご紹介しますが、既存および新規事業の拡大により、2025年度の連結売上高550億円、経常利益125億円を目指します。

―― コロナ禍における情報発信体制についてお聞きします。対面での活動が難しくなるなか、貴社ではどのような形で社内外におけるコミュニケーションを図ってこられたのでしょうか。

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