SATOグループを創業した佐藤良雄先生(左)と、辻・本郷グループを創業した本郷孔洋先生(右)

辻・本郷税理士法人(東京都新宿区)とSATO社会保険労務士法人・SATO行政書士法人(北海道札幌市、東京都豊島区)は、いずれも従業員数が1000人を超え、全国展開する巨大グループの中核をなす士業法人である。平成14年、合併により誕生した辻・本郷税理士法人は、3年で売上高を3倍に伸ばし、地方の事務所を矢継ぎ早に統合することで、現在は拠点数75、顧問先数1万5000社の規模に成長を遂げている。北海道で設立され、平成15年に法人化されたSATO社会保険労務士法人・SATO行政書士法人は、2士業への特化と強い営業力で顧問契約数を伸ばし続け、東京進出やグループ企業の上場も果たしている。今回の取材では、それぞれの創業者である本郷孔洋氏と佐藤良雄氏に、これまでの歩み、一代で日本屈指の士業グループを築き上げることができた理由、今後の士業界が迎える変化などについて伺った。(撮影 市川法子)

開業から10年で売上高1億円を達成

―― 本日は、辻・本郷グループ会長の本郷孔洋先生と、SATOグループ代表の佐藤良雄先生にお話を伺います。
辻・本郷グループは税理士法人、SATOグループは行政書士・社会保険労務士法人を中核とし、いずれも1000人超の規模を誇る日本屈指の巨大士業グループです。辻・本郷グループは、本体の税理士法人だけで国内に75、海外に5拠点を展開し、顧問先数は1万5000社を超えています。SATOグループは北海道と国内主要都市に拠点を構え、グループ企業のうち2社は上場しています。
お二人とも創業者であり、個人事務所からスタートして、これほどの巨大グループを一代で築き上げています。そこで今回の取材では、お二人が持つ強みや、どのような戦略に基づいてグループの成長を導いてきたか、今後の士業界に対する展望などについてお聞きしたいと思います。
まずは、お二人のこれまでの歩みを簡単に振り返っていただけますか。本郷先生からお願いします。

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