L&Bヨシダ税理士法人 代表社員 税理士 吉田雅一氏

祖父、父の影響から税理士を目指し、経営に携わりたいという夢を叶えるため、父が代表を務めるL&Bヨシダ税理士法人に入社。29歳のときに税理士試験に合格し、晴れて税理士に。代表になり新潟市に支社を設置した吉田雅一氏。わずか10年弱で社員7名から50名超、顧問先数も100社から1,000社へと急成長を遂げる。SEO対策(search engine optimization=検索結果で自社サイトの露出を増やすために行う対策)で低価格を武器に顧問先を増やしてきた事務所が2年前にMAS監査業務に着手。なぜ経営支援業務に力を入れることになったのか軌跡をお聞きした。

人材の定着に注力し職員数50名、顧問先1000社規模に拡大

── 事務所の変遷と力を入れていることをお聞かせください。

吉田 当事務所は55年前に私の祖父である吉田宏が開業した事務所です。15年前に私の父である吉田敏由紀が事業承継しました。現在は父がいる本社の燕三条と私がいる新潟市で支店を分け、共同代表として経営を行っています。東京の日本橋にもコンサルティング業務専門のオフィスを置いています。
地方の事務所として約10年前は職員数が7名、顧問先が100社ほどでした。そこから規模の拡大を目指し、ウェブマーケティングでSEO対策に力を入れたことで、職員数50名、顧問先は1000社ほどの規模になりました。現在もSEO対策には力を入れており、検索順位で1位をキープしています。
また、以前は低価格路線を打ち出していましたが、現在はMAS監査や資金調達、補助金、税務調査の立ち合いなど、付加価値業務にも力を入れています。顧問料単価が以前は月額平均2万円、年間30万円以下でしたが、現在は付加価値業務に取り組むことで追加のご提案と販売を既存のお客様に対して行っています。
また当社は新卒採用に力を入れていて、社員の半数が新卒入社です。以前は中途採用がメインでしたが、人材の定着面で難しさを感じて新卒採用に方向転換しました。新卒採用は新潟県のにいがた就職応援団という媒体をメインに、合同企業説明会やインターンで出会った学生が入社するケースが多いです。
6年前に私が燕三条にいた頃、数名の退職者が出たことをきっかけに新卒採用に力を入れ、社員の定着に力を入れてからはパート社員1名の退職のみです。人材定着のために意識しているのは、残業が多くならないようにすることです。繁忙期以外、原則残業は0です。また多めに人を入れています。当然1人当たりの生産性は課題になりますが、成長するまで売上を十分に上げることができないからといって無理をさせると離職につながるため、あえて余剰人員を抱えています。

吉田雅一(よしだ・まさかず)
画像を拡大
吉田雅一(よしだ・まさかず)
L&Bヨシダ税理士法人 代表社員 税理士。祖父と父の影響で税理士を目指し、23歳で吉田税務会計事務所(現L&Bヨシダ税理士法人)に入所。現在は、2017年に開設した新潟オフィスの代表税理士を務める。 新潟オフィスでは開設当時から新卒採用を実施し、退職者ゼロを実現。近年は中途採用にも力を入れ、新卒・中途を合わせて毎年約400名もの応募がある。
L&Bヨシダ税理士法人の皆さん
画像を拡大
L&Bヨシダ税理士法人の皆さん
こちらは 実務経営研究会会員 用記事です
すべての記事が読める「実務経営研究会会員(有料)」へご登録いただくと続きをご覧いただけます。