税理士法人たすき会
代表社員 公認会計士・税理士 寺尾明泰氏/代表社員 税理士 舘 則夫氏
吉澤郁美氏/野村祐輔氏/近藤一二三氏
株式会社MAP経営の新企画「大合戦の日」は、未来会計業務事業化を目指す会計事務所を対象にした年間サポートプログラムである。従来の研修の枠を超えた、MAS監査をはじめとした未来会計の【提案】【運用】の課題解決を目的に、PDSサイクルのSee(アクションの評価・改善)に特化した企画である。戦国時代の将軍が戦況に応じて早めに手を打ったことから「合戦の日」という名前で展開されている当企画は、2020年に金沢で先行して第1期が開催された。第一期から参加されている税理士法人たすき会の皆様にお話を伺った。
税理士法人たすき会が未来会計に取り組んだきっかけ
── 事務所の変遷についてお聞かせください。
寺尾 税理士法人たすき会は、2010年に先代から事業承継をした会計事務所を統合して税理士法人として再スタートした事務所です。
事業承継で代表になった税理士は新規で創業された先生方とは違った、事業承継特有の問題点があると感じていました。そこで同じ立場の2代目、3代目の事業承継組で当時7事務所が任意で集まり、月に1回勉強を行っていた団体の名前が「たすき会」でした。
その勉強会のなかからたすき会として「将軍の日(中期五カ年経営計画立案セミナー)」を行おうという話が出て、福井県下の4事務所合同で「将軍の日」を開催しました。
その後、勉強会に参加していた事務所のなかから3事務所で税理士法人化したのが現在の「税理士法人たすき会」です。駅伝の「たすき」のように、先代から受け継いだ「たすき」を自分たちの代でつぶすわけにはいきません。これはわれわれのクライアントも同じ悩みをお持ちではないでしょうか。次世代にどのように未来をつないでいくのか。自分たちと同時にお客様の事業承継問題の解決を目的にたすき会は設立されました。