株式会社マネーフォワード 代表取締役社長CEO 辻 庸介

株式会社マネーフォワード(本社:東京都港区)は、個人向けアプリ「マネーフォワード ME」や、事業者向けバックオフィスSaaS「マネーフォワード クラウド」を主軸に、多彩なプロダクトラインアップを展開するクラウドサービス企業である。今年6月には東証一部上場を果たし、2021年11月期第2四半期の連結売上高は前年同期比42%増の39・9億円と、業績も大きく伸ばしている。近年は、自動記帳サービス「STREAMED」やクラウド予算管理「Manageboard」、「〝紙の請求業務〟 に悩む人を応援し、請求業務をもっと前へ。」をコンセプトに、紙の請求書の電子化を推進するプロジェクト「#インボイスフォワード」プロジェクト、中小企業向けオンラインファクタリング・請求代行事業に向けた三菱UFJ銀行とのジョイントベンチャー設立など、中小企業のファイナンス支援にも本格的に取り組む。本稿では、同社の重要なパートナーである会計事務所との連携を含め、近況と今後の展開について、代表取締役社長CEOの辻 庸介氏(写真)にお話を伺った。(撮影 市川法子)

多彩なプロダクトラインアップで成長を持続

―― 本日は、株式会社マネーフォワード代表取締役社長CEOの  辻 庸介氏にお話を伺います。
同社は今年6月、東証マザーズから東証一部に市場変更しました。会社設立から9年、東証マザーズへの上場から3年余りという驚異的なスピードです。7年前から、辻社長をはじめとする経営陣の方々にたびたびインタビューし、同社の躍進の軌跡を追い続けてきた弊誌も、その成長の速さをあらためて実感しています。
今回の取材では、コロナ禍で社会環境が激変するなか、同社がどのような取り組みをしているのか、そして今後、会計事務所とともにどのような形で歩んでいくのかについて伺いたいと思います。
まずは、東証一部への上場を果たした現在の辻社長の心境をお聞かせいただけますか。

 正直に言って、まだ実感が湧きません。来年4月からの新たな市場区分であるプライム市場に適合する会社はかなり少ないそうですが、当社はプライム市場への上場維持基準も満たしています。そう考えると、他人事のようですがすごいなと思います。

―― これだけの規模になると、経営の舵取りも大変だと思いますが、いかがですか。

 「お金を前へ。人生をもっと前へ。」というミッションの実現に向け、ユーザー様のお金の問題をテクノロジーで解決するという姿勢は、創業時から一貫して変わりません。当時と大きく変わったのは、プロダクトラインアップが格段に充実していることです。
SaaSマーケティング支援、ファイナンスサービス、Fintech推進・DX支援、バックオフィス向けSaaS、PFM(家計簿・資産管理)サービスと、個人事業主から上場企業まで、幅広いユーザー様にサービスを提供できるようになりました。

―― 現在の業況を教えてください。

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