税理士法人武内総合会計 代表社員 税理士 山座史子
武内総合会計グループ 会長 税理士 武内俊造
税理士法人武内総合会計(福岡県福岡市)は、創業37年目を迎える福岡でも有数の大型会計事務所である。グループ企業のコンサルティング会社や記帳代行サービス会社と連携しながら、熾烈な顧客争奪戦が繰り広げられている福岡において、順調に顧問先・申告件数を伸ばし続けている。近年は鹿児島県と宮崎県にも事務所を開設し、5拠点・100人体制で約1000件の月次顧問先と年間約80件の相続申告に対応している。今回の取材では、今年2月に三代目の代表社員に就任した山座史子氏(写真左)と、創業者で会長の武内俊造氏(同右)に、武内総合会計のこれまでの歩みや経営理念、分業制やITを活用した業務効率化の取り組み、今後の展望などについてお話を伺った。(撮影 関 征士)
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武内俊造(たけうち・しゅんぞう)
税理士法人武内総合会計会長。税理士。ファイナンシャルプランナー。昭和21年生まれ。九州大学法学部卒。昭和59年、武内俊造税理士事務所を開業。昭和62年、有限会社赤坂総合企画を設立し取締役に就任。平成6年、株式会社福岡レーダーネットワーク(現TTSコンサルティング株式会社)を設立。平成14年、税理士法人武内総合会計を設立。平成26年、同法人の会長に就任し、現在に至る。
九州3県に拠点展開する大型事務所グループ
―― 本日は、税理士法人武内総合会計の代表社員である山座史子先生と、創業者で会長の武内俊造先生にお話を伺います。
武内総合会計は、福岡県で屈指の規模と歴史を誇る会計事務所です。企業経営に関わるさまざまなコンサルティングを行うTTSコンサルティング株式会社、クラウド会計導入支援や記帳代行などのサービスを提供するTTSマネジメント株式会社、生命保険・損害保険代理店業務を担う武内マネジメントオフィスとともに、武内総合会計グループを構成しています。
弊誌では、約5年前の2016年5月号でも同社を取材しています。当時は、大都市圏から大型会計事務所が続々と進出し、熾烈(しれつ)な顧客争奪戦が繰り広げられていました。この、世にいう「福岡戦争」においてトップを走る同社が、勝ち残りをかけてスタートしたクラウド会計による新事業戦略を中心にお話を伺いました。
今回の取材では、その後の事業展開や業況の推移、今年2月に山座先生が三代目の代表社員に就任された経緯、新代表としての抱負などについてお聞きしたいと思います。
初めに武内先生から、武内総合会計グループの沿革を紹介していただけますか。