税理士法人トゥモローズ代表税理士の角田壮平氏(写真右)と大塚英司氏(同左)

税理士法人トゥモローズは、収益の9割を相続税申告によるものとし、専門特化の経営戦略によって実績を着実に伸ばしている。税務調査件数が申告件数の10%を超える傾向にあるなか、同法人では、財産評価についての独自の研究や書面添付の徹底などによって顧客の税務調査率を1%未満に抑えている。代表税理士は、角田壮平氏と大塚英司氏が務める。弊誌の2019年10月号では、大塚税理士から当時の税理士法人トゥモローズの戦略やフィロソフィーについて伺った。昨年11月に新宿支店を開設し、現在は、次のステップとして「トゥモローズウェイ」を掲げ、相続コンサルティングのリーディングカンパニーとなることを目指す新しい歩みをスタートさせている。同法人の新しい戦略や独自の視点による人材採用等について、角田氏と大塚氏にお話を伺った。(撮影 市川法子)

税理士を志したきっかけ

―― 本日は、税理士法人トゥモローズ(以下、トゥモローズ)の代表税理士である角田壮平先生と大塚英司先生に、それぞれのご経歴、事務所の沿革や経営戦略、今後の展開などのお話を伺います。まずは、角田先生から税理士を目指したきっかけを伺います。

角田 きっかけは親族に士業が多かったことです。父が弁護士、伯父が会計士、従兄弟(いとこ)が税理士で、いつかは自分も何かの士業になるのだろうと思っていました。ところが、卒業後の進路を決める際、父に「弁護士になろうと思う」と言って専門学校に通うお金をお願いしたところ、あっさり断られてしまいました。

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