株式会社アバンダンス 代表取締役 中川祐治

株式会社アバンダンス(東京都千代田区)は、不動産取引のなかでも高い専門性が求められる底地・借地の案件に強い不動産会社である。同社の顧客の多くは、底地・借地の問題に悩む個人の地主・借地人であり、同業他社が敬遠するような案件にも誠心誠意取り組むことで、数多くの成功実績を上げている。創業間もない頃から会計事務所をはじめとする士業やハウスメーカーなどとの業務提携を進め、近年は底地・借地案件だけでなくさまざまな不動産案件を手掛けている。本稿では、同社の創業者で代表取締役の中川祐治氏に、会社設立の経緯やこれまでの取り組み、今後の成長戦略などについてお話を伺った。(撮影 市川法子)

底地・借地を中心に10年の実績

―― 株式会社アバンダンスは、底地・借地の案件を得意とする不動産会社です。地主がメインの顧客層である同社は、会計事務所をはじめとする士業との連携の実績も豊富とお聞きしています。
本日は、同社の代表取締役である中川祐治氏にお話を伺います。まずは貴社の沿革と、中川代表のこれまでの歩みを紹介していただけますか。

中川 私は、高校を卒業した平成10年から、建設業界で働き始めました。当時は主に公共工事の担当として、道路工事や下水道管の埋設工事を経験しました。公共工事以外では、山林を切り崩す住宅造成工事なども担当しています。
そのような仕事を続けるうちに、地主さんとのお付き合いが生まれました。「田畑を有効活用できないか」といったご相談をいただき、アパートの建築を提案したこともあります。メインの業務ではありませんでしたが、地主さんへの提案営業もこの頃に始めたといえます。
平成18年、地主さんに向けた提案営業にもっと注力したいと考えた私は、土地活用に特化した不動産会社に転職しました。その会社には約5年間勤め、現在の活動の中核をなす底地・借地に関する基礎を学びました。
この5年間は、地主さんに対する提案営業に専心しました。主なターゲットは、所有していても貸し出していて、自分では利用できない土地、すなわち底地をたくさん持っている個人の地主さんです。

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