株式会社タクトコンサルティング 代表取締役社長
税理士法人タクトコンサルティング 代表社員 公認会計士・税理士 山田毅志

日本屈指の資産税特化型コンサルティングファームである株式会社タクトコンサルティング(東京都千代田区)は、スタッフ全員が資産税専門の有資格者という税理士法人タクトコンサルティングを母体とし、40年近く相続や事業承継案件を主に手掛けてきた。その実力は業界でも一目置かれており、提携する全国400超の会計事務所に、惜しみなくノウハウを提供している。昨年には事業承継が行われ、山田毅志氏が3代目の代表取締役社長に就任した。今回の取材では、次の時代に向けたタクトコンサルティングの事業戦略について、山田新社長にお話を伺った。(写真撮影 市川法子)

事業承継時代の次に来る大相続時代を見据える

―― 本日は、昨年、株式会社タクトコンサルティングの代表取締役社長に就任された山田毅志先生に、同社の今後の経営方針、事業戦略について伺っていきます。タクトコンサルティングは日本有数の資産税特化型事務所として、数年前から全国会計事務所との提携にも取り組まれています。本日はその取り組みについても併せてお話を伺います。まずはタクトコンサルティングのこれまでの歩みをご紹介ください。

山田 当社はこれまで、その時々の世の中のニーズに合わせて事業に取り組んできました。初めは譲渡、買い替えなど不動産中心だったことから、不動産屋といわれた時代もありました。その後、相続税対策、相続税申告に力を入れ始め、2000年代初頭のITバブル崩壊の時期には、事業再生分野に事業を広げたこともあります。
先代の玉越賢治(現株式会社タクトコンサルティング取締役会長)のときに、中小企業庁の事業承継税制策定の計画に初期の段階から参画させていただいたのをきっかけに事業承継に注力し、今日に至っています。

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