株式会社TKC

株式会社TKC(栃木県宇都宮市)は、会計システム「FXシリーズ」のクラウド版「FXクラウドシリーズ」の提供を開始した。年商5000万円までの企業を対象とした「FXまいスタークラウド」、年商5億円までの企業を対象とした「FX2クラウド」、年商50億円までの企業を対象とした「FX4クラウド」の3製品で構成される。
「FXクラウドシリーズ」は、関与先用の会計システムと、会計事務所用の監査システムを一体化させたクラウドサービス。関与先の自計化を実現する一方で、会計事務所の巡回監査や付加価値業務を支援する。
365日変動損益計算書の作成、TKC経営指標(BAST)による同業者比較、記帳適時性証明書の発行など、「FXシリーズ」の各種機能を継承する一方で、クラウドならではの新機能を実装している。
TKCの飯塚真規社長は、「FXクラウドシリーズ」について、「関与先用の会計システムと会計事務所用の監査システムを一体化させたことで、関与先と会計事務所のそれぞれに、5つの価値を提供するサービスになった」と説明する。

日本経済新聞に掲載された「FXクラウドシリーズ」の全面広告
URL:https://www.tkc.jp/fx

関与先に提供する5つの価値

詳細な業績管理を実現

関与先に提供する5つの価値のひとつ目は、「会計で会社を強くする」機能の強化。
「FXクラウドシリーズ」では、いつでも最新の全社業績を3秒以内に確認できる。
会社を強くするポイントは、限界利益(粗利)を高め、適正な労働分配率を確保し、自己資本比率を高めること。さらに部門別・得意先別に業績を確認すれば、会社はもっと強くなる。
「FXクラウドシリーズ」の取引先データベースを活用すれば、そうした業績管理が可能になる。さらに令和3年10月を目標に、取引先の売上順位やランク、取引額が減少傾向にある取引先などを瞬時に確認できる機能を実装する予定。
また、関与先経営者向けに「スマート業績確認機能」を提供。スマートフォンなどを活用することで、場所や時間にとらわれず、好きなタイミングで自社の最新の業績やキャッシュフローを確認することができる(2021年10月末実装予定)。
将来的には、会計システムだけでなく、給与計算や販売管理の機能も一体化したサービスとして提供する予定(サービスを一体化するまでの期間は、スタンドアローン版の給与計算、販売管理システムを無償提供)。

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