M&Aに取り組む会計人の成果を発表する国際会議
3月18日にドバイのJW Marriott Marquis Hotel Dubaiで、日本M&A協会の国際会議が開催された。主催は株式会社日本M&Aセンター。
この会議は、M&A業務を通じて中小企業の存続と発展を支援する会計人の組織「日本M&A協会」の全体総会。1994年の第1回会議以来、20年以上にわたり毎年開催されている。
会議の冒頭では、日本M&Aセンター代表取締役会長の分林保弘氏が、会議に参加した会計人に向けて歓迎の辞を述べた。
分林氏 今回の会議には、500名を超える会計人の皆様にご参加いただき深く感謝いたします。
ここドバイで開催させていただく会議を通じて、日本の中小企業を廃業の危機から救うM&A業務について、有意義な意見交換をさせていただけることを期待しています。
私は以前から常々、会計人の皆様には関与先経営者のための情報アンテナの役割を果たしていただくべきだと考えてきました。
広い視野を持ち、日本国内だけでなく、世界の情報にも目配りをしていただき、地域の経営者を導いていただきたいのです。
今回の国際会議の舞台にドバイを選んだのは、そのような思いがあったからです。
ドバイは、中東におけるビジネスの中心地です。アジアやヨーロッパをつなぐ世界有数の中継地となっており、世界各地の情報が集まっています。国際金融マーケットとしての地位向上にも著しいものがあります。
世界経済の結節点とも呼べるドバイの空気を、この機会に肌で感じ、関与先支援に生かしていただければ幸いです。
会計業界とともに成長を続ける日本M&Aセンター
続いて、日本M&Aセンターの代表取締役社長である三宅卓氏が、「世界ナンバー1 M&A企業へ」と題して講演を行った。
三宅氏 現在のM&A業界は活況です。特に事業承継型のM&Aが増えている状況です。その背景には、団塊の世代が70代に突入しており、中小企業の3社に2社が後継者不在で悩んでいることが挙げられます。
こうした環境や、会計人の皆様のご協力により、私たち日本M&Aセンターは、ここまで順調に発展してきました。
平成3年に創業した当社は、平成18年に東証マザーズへ上場し、翌19年には東証一部上場を果たしました。