一般社団法人NN構想の会

9月12~13日に、ホテル椿山荘東京(東京都文京区)で、「第24回NN構想の会 全国大会」が開催された。主催は一般社団法人NN構想の会(NN構想の会事務局)。本年のテーマは、「逆境こそチャンス! ~必ず流れは変わる」。今日的な状況下で、「職業会計人の〝社会的インフラ〟としての使命を自覚し、一人でも多くの経営者の方々の自己変革を下支えしていける力を養いたい」という思いが込められている。
開会の挨拶は、一般社団法人NN構想の会代表理事で、IG会計グループ代表の岩永經世氏が行った。
続く基調講演は、「情熱を貫くメンタリティ ~キャリアから紐解く勝者の考え方~」をテーマに、元プロサッカー選手でプロダクション・エンジン所属の大久保嘉人氏と、株式会社日本M&Aセンターコンサルタント戦略営業部/東日本1部部長の永井功太郎氏が講演を行った。
基調講演終了後は、パネルディスカッションが、2つのテーマに分かれて開催され、登壇者が意見交換をした。
パネルディスカッション第Ⅰ部は、「会計人の逆境とその克服 ~京都大学での学びを活かして未来会計を推進しよう~」をテーマに、京都大学経営管理大学院特定講師の飯塚隼光氏、税理士法人プレミア代表社員税理士で上級経営会計専門家の青山弘樹氏、税理士法人GrowUp代表社員税理士で上級経営会計専門家の越智崇実史氏、税理士事務所Brush up代表税理士で上級経営会計専門家の山田陽介氏が講演を行った。本年のテーマにちなみ、各登壇者の「逆境自己紹介」が行われた。職員としての逆境や代表としての逆境、税理士になるための逆境など、これまで各登壇者が経験してきた「逆境」について、当時の問題や向き合い方を踏まえて対談が行われた。
第Ⅱ部は、「逆境こそチャンス! ~逆境にある中小企業に伴走しながら支援する会計事務所の役割とは~」をテーマに、りんくグループ代表で株式会社日本BIGネットワーク代表取締役社長、株式会社みらい会計コンサルティング代表取締役の小久保忍氏、金融リテラシー向上協会代表で一般社団法人金融リテラシー向上協会代表理事、株式会社Financial DC Japan代表取締役社長の岩崎陽介氏、100年企業会代表で株式会社ボルテックス代表取締役社長兼CEOの宮沢文彦氏、株式会社名南経営ソリューションズ代表取締役社長の浅井克容氏が登壇し、意見交換を行った。
その後は、情報交流パーティーが開催され、登壇者や参加者の方が活発に意見交換や情報交換を行い、さらに抽選会が催され、盛大な形で1日目が終了した。
2日目は分科会が行われた。分科会A-Ⅰは、「伴走型会計事務所に必要なデジタル活用を強力に支援する『経理DX』のご紹介」をテーマに、株式会社オービックビジネスコンサルタント SIコンサルティングパートナー推進室士業パートナーチーム課長代理の杉野浩太郎氏とSHIPグループ代表の鈴木克欣氏が講演した。
分科会A-Ⅱのテーマは「【医療・介護・福祉】社会保険ビジネスへの経営支援実務 ~各会計基準と管理会計をどう両立させるか~」。講師は株式会社マネジメントパートナーズシニアコンサルタントで介護福祉経営士の高頭晃紀氏。
分科会B-Ⅰのテーマは、「流れが変わる局面で活かそう!『会計を使ったシミュレーション力』向上セミナー」。講師はMJS税経システム研究所上席研究員で公認会計士の中島 努氏。
分科会B-Ⅱは、「優秀なスタッフが採用できない、定着してくれないとお困りの会計事務所所長様必見!採用せずとも売り上げを伸ばす! 今いるスタッフを幸せに導き、創造性・生産性をアップ、欠勤率・離職率をダウンさせる、令和最強の福利厚生制度、企業型確定拠出年金を徹底解説!」。講師は金融リテラシー向上協会代表、一般社団法人金融リテラシー向上協会代表理事、株式会社Financial DC Japan代表取締役社長を務める岩崎陽介氏。
分科会Cは、「未来への飛躍 ~会計事務所の戦略的なステップアップ~」。第1部のテーマは「会計事務所の経営計画」。講師はあんしん経営をサポートする会の山脇 渉氏。第2部のテーマは「会計事務所の成長戦略(事例・取り組みの紹介)」。講師は株式会社RINGS PROの髙橋晃彦氏と株式会社ケーエフエスの小島清一郎氏、一般社団法人日本経営支援協会の松下英司氏が務めた。第3部は「会計事務所のレバレッジ戦略」について、株式会社日本M&Aセンターの上夷聡史氏が講演を行った。
分科会Dのテーマは、「ChatGPT革新の未来:会計業界の変革とチームコラボレーションの活性化」。第1部はパネリストによる講演「~会計事務所でのChatGPTの活用(リアル編)」が行われた。第2部はパネリストとChatGPTロボを交えてのパネルディスカッションが行われた。コーディネータは京都大学経営管理大学院特定講師の飯塚隼光氏、パネリストはKnees bee税理士法人代表社員税理士の渡邊浩滋氏、税理士法人りんくグループVUM推進チームの山田正樹氏、ALEX会計事務所代表の児玉洋貴氏、ChatGPT 4.0のロボ氏が務めた。
この2日間を通して、昨今の多くの課題を抱える状況下において、どのように向き合っていくべきか、取り組み方や考え方を学ぶことができたといえる。

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