株式会社ミロク情報サービス

株式会社ミロク情報サービス(東京都新宿区)は、3月11日に東京第二支社で、仕訳記帳業務効率化ソリューションに関する取材会を開催した。

インボイス制度の開始と電子帳簿保存法(電帳法)の宥恕(ゆうじょ)期間終了に伴い、会計事務所における仕訳記帳業務は相当な負担となっている。そのような法制度改正に合わせて、ミロク情報サービスではMJSシステムを通じて記帳業務を効率化する「仕訳の起票の自動化」ソリューションを提案してきた。

その一環として、3月にAI-OCR機能の強化が行われている。

今回の取材会では、営業推進部副部長の清水直美氏が、会計事務所業界の仕訳記帳業務を取り巻く環境変化、会計事務所向けERP製品「ACELINK NX-Pro」と関連製品サービス、「仕訳の起票の自動化」ソリューションについて説明した。そして、営業推進部課長の結城華奈子氏がデモンストレーションを行った。

AI-OCR機能の強化にミロク会計人会連合会が協力

3月に強化されたAI-OCR機能は、スキャンした通帳やレシート、領収書(手書き含む)の画像を取り込み解析し、自動で仕訳を作成する機能。この機能の強化にあたっては、ミロク会計人会連合会が改善提案を行うなど協力している。

機能強化のポイントは次のとおり。

○導入準備が不要
仕訳マスターのアップロードなど、従来必要だった初期の導入準備が不要に。「ACELINK NXPro」へのAI-OCR機能の導入後、すぐに利用開始できる。

○操作性の向上 
「ACELINK NX-Pro」と同じ操作感で直感的に利用できる画面構成に改修。AI-OCR解析と仕訳作成を同時に処理実行することで、スピーディーに仕訳が作成できる。

○不明勘定自動セット(6月より提供開始予定)
自動仕訳作成時に科目が判定できない場合、不明勘定を自動セットする。不明勘定をまとめて修正することで作業の効率化が可能。

○仕訳連結を即座に実行可能
AI-OCR入力後、即座に仕訳連結ができるよう処理画面上に仕訳連携ボタンを配置している。

○AI-OCR入力の仕訳検索に対応
AI-OCR入力画面で生成した仕訳は、条件検索で抽出が可能。後から確認・修正を行う際もスムーズに対応できる。

このほかにも、「クレジットカード明細書」など、対応書類を追加する予定。令和6年度確定申告から利用できるよう、所得税確定申告における「医療費領収書」「寄付金受領証明書」「保険料控除証明書」「源泉徴収票」のAI-OCR入力の対応も開発が進められている。

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