医療経済フォーラム・ジャパン、 メディカル・マネジメント・プランニング・グループ
株式会社川原経営総合センター

10月4日にホテルイースト21東京(東京都江東区)で、医療経済フォーラム・ジャパン主催の「第二十一回公開シンポジウム」が開催された。共催は、MMPG(メディカル・マネジメント・プランニング・グループ)、株式会社川原経営総合センター。オンライン配信も行われ、参加者はリアルとオンラインを合わせて約200名。
メインテーマは「医師の働き方改革」。有識者の講演やシンポジウムを通じて、医師の働き方改革における現状と課題を整理し、地域医療の存続を視野に、今何をすべきなのかを討論した。司会進行は、MMPG理事長で医療経済フォーラム・ジャパン専務理事兼事務局長の川原丈貴氏。
基調講演では、公益社団法人日本医師会会長の松本吉郎氏が「医師の働き方改革の進捗状況について」、前厚生労働大臣、衆議院議員の加藤勝信氏が「コロナ禍乗り越え、新たな時代に︱『医師の働き方改革』と『医療DX』について」というテーマでそれぞれ講演を行った。
続いてシンポジウムが行われた。座長は、学習院大学経済学部教授、医療経済フォーラム・ジャパン会員の遠藤久夫氏。シンポジストは、一般社団法人全国医学部長病院長会議会長、千葉大学医学部附属病院病院長の横手幸太郎氏、社会医療法人ペガサス理事長の馬場武彦氏、京都大学医学教育・国際化推進センター教授の片岡仁美氏。
今回のシンポジウムでは、医師の労働時間を把握し、連続勤務時間に制限を設けたり、勤務間インターバル制度を導入することの必要性が説かれた。また、「医療DX令和ビジョン2030」の三本柱である
①「全国医療情報プラットフォーム」の創設、②電子カルテの標準化(全医療機関への普及)、③ 「診療報酬改定DX」について解説した。さらに、地域医療構想、医師の働き方改革、医師偏在対策を三位一体で進めることの重要性についても解説した。また、女性医師の働き方についても論じられた。
登壇者が制限時間いっぱいまで議論を深めたほか、聴講者から数多くの質問や意見が出ており、「医師の働き方改革」という今回のシンポジウムのテーマが、医療の分野において差し迫った重要な課題であることが感じられた。

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