株式会社日本デジタル研究所

10月に全国28の会場で、株式会社日本デジタル研究所の展示会「JDL AI-OCR全国展示会 2023」が開催された。参加者は28会場全体で1200名以上。

JDLの「AI-OCR」は、独自開発のAIシステムとOCR技術の応用により、会計事務所の入力負荷を軽減する業務システム。通帳5ページ分を1分で仕訳生成する「AI-OCR仕訳入力システム」、賃金台帳や保険料控除証明書からデータを自動生成する「AI-OCR年末調整入力システム」、医療費や寄付金の書類からデータを自動生成する「AI-OCR確定申告入力システム」で構成されている。最初のシステムがリリースされてから2年半で約5000事務所が導入している。
最近のアップデートにより、「AI-OCR年末調整入力システム」では、地震保険料控除証明書が認識可能になった。さらに、「AI-OCR確定申告入力システム」では、地震保険料控除証明書、源泉徴収票が認識可能になる予定だ。

第1部では「AI-OCRの導入事例と業務改善効果」というテーマで、年末調整や確定申告といった繁忙期の入力業務を「AI-OCR」で省力化した会計事務所の実例を紹介した。

第2部では「AI-OCR」のデモンストレーションが行われたほか、来場者のための質問コーナーが設けられた。来場者は「AI-OCR」のデモンストレーションを実際に見て、処理速度と精度を体感した。質問コーナーでは、「AI-OCR」の利用を想定した質問が多数寄せられていた。

インボイス制度が始まり、会計事務所では業務効率化が大きな課題となっている。そのようななかで開催された今回の展示会では、「AI-OCR」が入力負荷を軽減することに会計人の大きな期待が寄せられていることが感じられた。

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